イタチの生態と被害

ニホンイタチ(日本鼬)は、ネコ目イタチ科イタチ亜科イタチ属に分類される日本固有種です。
《分布》
自然分布地域は本州、四国、九州など。
《形態》
成獣の大きさはオスとメスで異なり、オスはメスより大きい。体長は、オスが27 – 37cm、メスが16 – 25cm。尾長は、オスが12 – 16cm、メスが7 – 9cm。体重は、オスが290 – 650g、メスが115 – 175g。 毛色は個体により様々だが、躯体は茶褐色から黄褐色である。鼻筋周辺は暗褐色。尾の色は躯体とほぼ同色。指趾数(指の数)は、前肢が5本、後肢が5本、合 計20本。
《生態》
本種は冬眠はしないで1年中活動し、その活動時間帯は特に定まっておらず、昼夜活動する。繁殖期以外は基本的に単独で行動する。本種の手足の指の間には蹼 (みずかき)があり、泳ぎが得意である。厳冬期にも水に入り、潜ることもある。主な活動地域は川や湖沼、湿地、沢などの水辺であるが、水辺から離れた森林 地帯にも生息しており、樹木に登ることもある。本種は用心深く、後肢で2本足立ちして周囲を見回すことがある。この行動を目蔭(まかげ)という。
巣は、既存の穴や隙間を使用する。メスの活動領域はオスの活動領域よりも狭く、オスの活動領域は複数のメスの活動領域にまたがる。
食性は主に動物食で、ネズミや鳥、両生類、魚、カニ、ザリガニ、昆虫類、ミミズ、動物の死体など。また、ヤマグワやサクラ、ヤマブドウ、マタタビ、コクワ(サルナシ)の実などの植物質のものも食べる。
《繁殖と子イタチの独立》
繁殖期は、九州では年に2回あり、1回の出産の産仔数は1 – 8匹で、平均は3 – 5匹。北海道での繁殖は年に1回で、発情期は4月中旬から6月上旬。妊娠期間は、37日間という記録がある。子育てはメスだけで行う。新生子の体毛は薄 く、視力はない。生後約5週目で視力を得て、離乳期は生後8 – 10週目、10週目頃から幼獣自身で餌を捕獲するようになり、秋に親離れする。翌年には繁殖できる個体が多い。
チョウセンイタチは、現在は西日本の九州と四国、中国地方、近畿地方、そして東海地方にも生息し、本種の生息地域を侵食している。
これらの地域に生息するチョウセンイタチは、1949年(昭和24年)頃に九州に侵入した個体が拡散したものと考えられているが、太平洋戦争前に飼育していたという情報もある。
《被害》
イタチが一度か屋内に侵入すると自然に出て行くことは少なく、外で捕まえた動物などを持ち込んだり、天井裏に住み着いていたネズミなどを食べるため、死臭が立ち込めたり、ハエが大量に発生したりすることがあります。
また、臭腺(お尻にあります)から悪臭を発するため、他の動物被害に比べはるかに家が臭くなります。
さらに、糞尿被害と騒音被害に悩まされることが多く、いつか天井から落ちてくるのではという恐怖感も重なり睡眠障害に陥る方も多くいます。